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エマージェンシーブレーキについて考えてます

発展途上の混沌とした状態の中では、いろんな技術が生まれ、採用され、そして廃れていきます。

 

autoc-one.jp

先日から、ダイハツとスズキの次世代エマージェンシーブレーキシステムについて触れてきましたが、結局、何がいいのか、という話なんです。

その種類は、大まかに3種類に分けられるのですが、その利点と欠点をまとめると、次の通り。

 

①ミリ波レーダー

利点: 測定できる距離が長く、天候にも左右されない。高い速度域でも安定して稼動するところ。

欠点: システム自体が大型化してしまう。物体を見分けることができない。

 

②レーザーレーダー

利点: とにかく安価。

欠点: 検知できる範囲が狭いし短い。ゆえに、作動速度も低くならざるを得ない。

 

③カメラ

利点: 対象物を画像で認識するので、歩行者だろうが、自転車だろうが反応できる。また、車線逸脱警報機能も付随することができたり、その路線の制限速度をディスプレイに写して注意を促すことができたり、画像で処理さえできればいろんな応用が利くところ。

欠点: 太陽光が差し込んだり、雪や霧などの悪天候時には作動が不安定になる。夜間はヘッドライトの照射範囲でのみ検知が可能で、範囲が狭い、というところ。

 

と、まあ、こんなところですが、ここで疑問が。

 

 レーザーレーダーってあまり意味なくない??

 

そりゃ、安価なのは分かります。が、スズキのデュアルカメラシステム、噂が本当なら50000円台と、充分安いし、欠点はあるものの、作動速度も一般的な走行に対応できる。レーザーみたいに30km/h 以下での作動って、あまりそういうシチュエーションがない。そんなこんなで、その欠点を補うために、

 

レーザーレーダー+カメラ

 

というシステムが登場したんでしょうけどね。天候に左右されないなど、カメラより安定して作動するなら、この組み合わせも「アリ」だと思います。

 

マツダのように、ミリ波+レーザーという、オーナーなのにいまひとつ理解しきれないシステムがあったり、スカイラインみたいに、ミリ波だけで2台前の状況を判断してブレーキかけたり、セレナは単眼カメラのみとか、いろんなシステムが混沌としているので、整理しないとよく分かりません・・・・。

 

結局、いまのところ、最強のシステムは人や自転車にも反応したり拡張性が高い、カメラと、天候に左右されない安定性と検知距離の長いレーザーレーダーの組み合わせ、だというのが大方の見解のようです。

このシステムで低コスト化が可能になればエマージェンシーブレーキの方式は混沌から抜け出して収束するんでしょうね。