「小さな巨人」 VW 超高性能な1.0リッター3気筒
定向進化:
生物の進化において、一度進化の方向が決まると、ある程度その方向へ進化が続くように見える現象をいう。
先日はW12気筒の”怪物” を紹介しましたが、同じ「ウィーン・エンジン・シンポジウム2015」において、VWが超高性能1.0リッター3気筒エンジンを発表。なんと!
272PS !!
27.5kg・m!!
というハイパーなエンジン。
3.0リッタークラスのパワーですね・・・・。ダウンサイジングの究極ともいえるスゴイエンジンです。
その凄さを実現した技術のひとつに、電動ターボなるものが。
簡単な話、排ガスでタービンを回転させて、コンプレッサー側で空気を圧縮する通常のターボと違い、電動でコンプレッサーを回転、空気を圧縮するもの。
通常のターボでは、規定の排ガス圧に達するまでに時間がかかっていたのに対し(いわゆるターボラグですね)、電動なんで、低回転からすぐに圧縮空気を送り出すことができるというシロモノ。
(説明は以下のリンクに詳しく IHI技報)
もちろん、これだけで1.0リッターエンジンで3.0リッタークラスのパワーを生み出すことができたわけではないでしょうが、もうこうなると、1.0リッターでほぼどんなクラスのクルマもカバーできてしまうワケで。
UP!からパサートまで、全てリッターカー
アウディなら、
A1からA4まで、全てリッターカー
なんてことも技術的には可能ということ。なんか、それも味気ないような気がしますが、実際、アウディに1.0リッター3気筒の波が。
これはもちろん、そんなハイパワーなものではないですが、プレミアムブランドで3気筒という衝撃。
小型化が正常進化なら、もしかするとフルライン1.0の時代が来るのかもしれませんねぇ・・・・。