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イタ車に多い人工皮革「アルカンターラ」

高級本革といえばイタリア。フェラーリの本革シートを手がけることで有名なポルトローナ•フラウ社もイタリアの高級家具メーカーなのです。

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「イタリアにはエルメスに革を供給しているフランスのディプイ社と肩を並べるフラスキーニ社やグッチ、プラダにも供給しているインカス社など最高技術を保有するタンナーが数多く存在しており」
高級皮革=イタリアというイメージが確立されています。
 
冒頭のポルトローナフラウ社は、元々高級家具メーカーだったのですが、あの名車(迷車?)、フェラーリのエンジンを積んだセダン、ランチャテーマ8.32の本革シートを手がけて以来、ランチャ、フェラーリ、ブガッティなどの名だたる高級車にも採用されているメーカーなんです。
 

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それでは、シート用の人工皮革はどうでしょうか。ランボルギーニにも採用されている高級人工スエード「アルカンターラ」。
 
毛足の短い本物のスエードのような肌触り、そして、いかにもイタリアらしいその名前の響き・・・
 
と思ったら、日本のメーカーやないかーい!!
 
正確には、東レが主要株主のイタリアのメーカーなんですが、要するにモノは東レ製。
ヨーロッパ向けのブランド戦略が見事に成功した例なんです。
 
更にいうと、日本ではエクセーヌ、アメリカではウルトラスウェードと名を変えて展開してきましたが、どうも最近、エクセーヌは自動車以外で展開、自動車用はアルカンターラとウルトラスウェードの二本立てでいくようです。
 
どおりで最近、ウルトラスウェード採用の国産車が増えてきたと思った。
 
あの手この手を考える企業努力、頭が下がります。